独立開業・起業支援へようこそ

 人生で一度でも独立起業を夢見て、そのたぐいの書籍を買いあさったり、セミナーに参加されたサラリーマンの方は多いと思います。統計的には女性のほうが男性より「えいや」で起業してしまう率が高いそうです。男性はどちらかといいますと臆病ですね(笑) 元々左脳的で理数系が得意で論理思考が強いため、ビジネスとして成立するかを細かくシュミレーションして、その上でGoの条件が出揃えばビジネスを始める傾向にあります。しかし、机上でどれだけ計算をしてみても、うまくいくかどうかは実際にやってみないと分かりません。大企業の会議室で何時間も議論されて投入された商品サービスが不発であることはよくある話で、あのユニクロの柳井社長だって、ビジネスは1勝9敗だと述べられております。(1勝9敗 柳井正 新潮社 ←筆者おすすめ本) こんなによい商品・サービスだから絶対に売れはずだ、それは売る側の論理であり、売れる商品・サービスがよい商品と断言できます。
余談ですが、女性は男性と比較して、起業する率も高いようですが、撤退する率も高いそうです。恋愛と同じで、女性はどこかさばさばとしていますね(笑)

 一国一城の主になることはある意味、誰にも束縛されない自由な人生が手に入ることと思われがちですが、実際は孤独との戦いの日々です。毎日のように起こるほんのささいな問題にも自分で考えて決断を下さなければなりません。たとえばプリンターが急に故障したとしよう。サラリーマン時代は上司か総務課に行って「プリンターが故障した」と言いにいくだけでどうにかなった。となりの部署で印刷させてもらえばよかった。
 さて、このような状況下、起業して間もないあなたならどうするか? 目の前の提案書を明朝までに仕上げなければならない。もちろんプリンターはこの1台しかない。業者を呼ぶか、近くの電気屋さんに走るか、押入れの工具箱を取り出してみるかを自分で考えて解決に導かねばならない。誰も助けてはくれない。起業3年目、4年目、5年目、会社がそこそこ安定している状態であれば、お金で即解決すればよいわけですが、起業して間もない時期はたった1000円の出費でも悩ましい。売上はない、給料はない、それでも家賃や必要経費は毎月自動で引き落とされ、昼夜になればお腹は空く。少しでも経費は使いたくないと考えるのが普通であろう。でもタイムリミットはあと18時間。ささいなことですが、こんな毎日の連続です。自分で何でも決められる喜びから、決めなきゃいけないというストレスにやがて支配されるようになります。

 この4月におかげさまで12周年を迎えることができ、ゼロから起業してどのような種類の人が生き残れるのかを改めて考えてみますと、これは個人的な主観ですが、まずは総大な理念と目的が必要です。単なるお金儲けにとらわれず、大きな視野で世の中のことを考え、何のために事業をやるかが明確でないと、人間すぐにあきらめます。打たれ強く前向きで、誰に何を言われようがめげずに自分が信じたことにつき進む推進力がある人、仲間で集まって飲んだりカラオケを歌ったり、ばかさわぎをすることが好きな人より、一人こもって本を読んだり勉強したりすることの方が好きな人、要するに人生の限られた時間をとても大切にできる人、ねばり強い、謙虚、あとは、自分は人一倍努力家であると言い切れる人、こんな種類の人が起業して商売を軌道にのせられるのではないかと考えております。自分は口べたで対人恐怖症だからうまく営業できるだろうかと、余計なことで悩んだり悲観しなくてもよいです。大切なのは人柄と誠実さ、あなたの情熱です。多小ごつごつ不器用な方が返って契約に結びつくかもしれません。それでもとお考えのあなたに究極な例題をプレゼントします。

 広大な砂漠の真ん中で飲み水が底をつきかけたとしよう。じりじりと照りつける太陽のもと、喉はからからで、明日死ぬかもしれないという恐怖とどん底状態の時に、無口でぶっきらぼうなおじさんが突如と現れたとしよう。おじさんが引いているリヤカーの中には、きんきんに冷えたおいしそうなミネラルウォーターが並べられている。このチャンスを逃したらもう二度と水は手に入らないかもしれない。こんな時あなたならどうしますか? おじさんが通り過ぎてしまう前に自ら水を買い求めるという行動に出ないでしょうか? ミネラルウォーター売りのおじさんはもちろん、MBAで経済学を学んだわけでもなく、立派な一流商社で接客と研修、分厚いマニュアルに書かれた営業トークを習ったわけでもない。ミネラルウォーター売りのおじさんは干からびそうなあなたになんらおせじの一つを述べるわけでもなく、お伺いをたてるわけでもなく、ましてや営業トークを炸裂するわけでもなく、無愛想に通り過ぎようとしている。あなたのことなんて見向きもしていないのに、それでも立派に水を売るというセールスを成し遂げた。しかもおじさんの言い値で売買が成立、にやりまいどありとなるわけです。
 必ずあなたの商品・サービスを必要としてくれる人が世の中にはいます。大切なことは、その時その人の前にあなたがいることです。どこの街にもある、じいちゃんが昔からやっている、たそがれた小さな金物屋さんだって、必要な人がいるからこそ長年続けられているわけです。大切なことは、日々あきらめずに自分の商品を必要としている人たちを探し続けられるかどうかだけです。やることはとても簡単ですが地道な作業の連続な毎日です。それでもゲームと思って楽しめばよいです。そして最も大切なことは、営業が楽しめるようになること、そして最後まで決してあきらめないことです。いつの時も、自分は何のためにビジネスを始めたのかを明確にしておくことです。これはとても重要です。

 本サイトは無理に起業を勧めるものではありません。サラリーマン社会で出世していくことも成功の形だと思います。公務員という安定した道で堅実に人生を歩むのもよいでしょう。人には生まれ持った性格や属性などで向き不向きがあります。あなたがサラリーマン生活で一生を終えることに満足であるなら、本サイトはみなさまのお役にはたてないと思いますが、たった一度の人生を一念発起で勝負する覚悟が出来ている方のみ、次に進んで下さい。 → NEXT