何度でもやり直しができるようなプランを考える

まずは、元手がかからないことを始めよう

 起業10年後に会社が存続できる確立はたった5%と言われており、残れる確立は限りなく低いものであるとまずは考えてください。たとえばここに2つのサイコロがあります。サイコロを同時に振ってピンピン(1のぞろ目)が出たら成功(当たり)としよう。一発で当たり(ピンピン)が出る確率の低さは誰が考えてもおわかりいただけると思います。うまくいくことがほとんどないビジネスの世界に、先祖代々の土地を担保に借金して、平成の大勝負をかけてよいのでしょうか? ここで重要なことは、もしサイコロが1回ではなく、3回振れる権利があったらどうでしょうか?10回ならどうでしょうか? 100回ならどうなりますか? サイコロを100回も振れば1回くらいは当たり(ピンピン)が出そうな気がしませんか!

 元手をかけずに商売始めるということは、サイコロを何度でも振り直すチャンスを残すということです。バブルのころは何をやっても成功できたかもしれませんが、四大卒にも就職口がない先行き不透明なこんな世の中だから、何をやっても上手くいかないことが当たり前です。上手くいかないことを前提に事業を進めていきましょう。ゲームとおなじです。手元のコインがある限り、何度でもチャレンジができます。ビジネスは1勝9負です。あのようなカリスマ社長でさえ10回トライして1回しか成功しないのであれば、一般経営者は100回トライして1回しか当たらないのではないでしょうか。失敗し続けてもゲームオーバーにならなければ会社を続けていくことができます。

固定経費がかからないことを始めよう

 そんなわけで、何をやるかにもよってことなってきますが、家賃と人件費、この2大経費が毎月毎月まとまって出ていく構図はできれば最初は避けたいですね。サイコロを振る権利を自ら減らしていることと同じことになります。やり直しがききません。たとえばあなたはカフェで何年も修業をしたとしよう。コーヒーは当たり前に上手に入れられるようになり、接客もベテランといわれる域に入り、仕入れ先や業界的なことも分かるようになり、開業資金もある程度貯まり、親の資産で借入もできるとしよう。この状態であなたなら平成の大勝負をかけられますか? カフェを開業するのに物件から厨房機器、内装、カウンターやテーブルなどの家具インテリア、食器類や雑費もろもろ含めて1000万円ではおさまらないのではないでしょうか。確かに粗利が高い商売かもしれませんが、オープン後の家賃や人件費はお客さんが入っても入らなくてもかかります。仮にあなたの銀行口座に1億の預金があって、たとえカフェで失敗して1000万がなくなってしまっても、何も困らないような状況であれば、やってみるのもよいでしょう。そうではなく、100%借入に頼って念願のカフェをオープンしたとしよう。運よく、たまたま商売が当たればそれはそれでよいのかもしれないですが、当たらなかったらどうするか。ダメだった場合どうするかを考えておくことが大切です。自分でしりぬぐいができる範囲内での最大限の冒険はよいかもしれません。

 そしてもう一つ大切なことは、店舗をつくり、開業に必要な経費をすべて支払った残りの現金として、最低6ヶ月分、理想は1年分の運転資金は確保したいです。1日○○名来店という机上の計算通りにはいかないのが商売です。ここでいう運転資金とは、自分の役員報酬とアルバイトの給料、店舗家賃、月々の借入返済、想定される毎月の仕入れ代、光熱費や通信費、雑誌や新聞、花代などその他雑費もろもろ。毎月数百万単位の経費がかかることは容易に想像できます。店舗を持つとどうしても家賃+人件費という大きな経費が毎月毎月キャッシュアウトしていきます。最初はこの2大経費がかからない方法から始められるほうがよいかもしれません。そしてもう一つ大切なことは、儲かったお金の最低1/3は再投資の資金とすることです。

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